ジグ日記 | 出版舎ジグ

3月に虹、2月の新宿

ジグは3月に最初の本を刊行します。

最後のあれやこれやのカウントダウン(編集でていっぱい、しかし営業に経理にまだまだつづくぞ)
許可をもらう職制さんも、指示を仰ぐ上司もいない自由の怖さが身にしみている、ここ数日。

いくつもつくっていただいた装幀を偉そうにダメ出ししつつ、
没にしたカバー画像をふとブログに切り取って、タイトルとロゴを収めてみたら、ロゴにぴったりの背景。やけに感激した自分に驚く。
ずいぶんと長く「おとなしい会社員」をやっていた分、ナイーブになりさがっていたような気がする。自由に、おおらかに、ふんばろう。

これじゃない、もっといい装幀で本になります。ちゃんとした告知、もうすぐ始めます。

打ち合わせの後、新宿でおりたら遭遇した罵声の行列、
打ち振られる日章旗に日の丸、日本第一党だそうで。
脇をかためる警官隊に、併走し対抗するドラメガもいくつか。

「町でヘイトスピーチ野郎どもにであったらどうするか」という本をつくったほうがいいなあ、と思ったほど、どうしたらいいか分からないのがくやしく(自分ではガンを飛ばしているつもりで隊列をにらみつつ)しばらく並行して新宿をあるいてしまった。

3月に向けて作っている本が、静かでひっそりしたたたずまいの、人とコミュニティの繋がりの話でもあるだけに、このリアリティと自分がこれからつくっていく本の接続が、これからどうできるんだろうか。

ああまだまだだなあ、とくやしいのでブログに記す。
会社にいたときは、出来たんだよね、会社にまもられていたから、とも気付く。

書影

装幀の打ち合わせで「帯の言葉がイメージ的で、いいんだけど、具体的な何かも、もっと提示すべきじゃない?」と、信頼するデザイナー氏に言われていたこともあって、頭をひやしながら、帰宅。さて。

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