平積・面だし一期一会、そして10年待ってる
先週、ご挨拶を兼ねた営業の書店まわり(人生初)をしました。はじめこそドキドキでしたが、もっと前からどんどんやりたかったなあと思うことしきり。
書店のみなさんのご苦労や熱意などが、言葉にも表情にもたくさん感じられ、ほんの少しの時間でもやってよかった。これからも続けます。
自分が担当した本が表紙を上に、お客さんに向かって顔をみせて並んだり(平積み)、棚上で表紙をこっちに向けて置かれたり(面だし)という扱いは、滅多に恵まれることではない(これまで…皆無だったかも…汗)のですが、いくつかの書店で発見、感激。
弱小出版の創業1冊目へのご祝儀的応援と評価ある「取引代行」トランスビューさんへのリスペクト、です。一期一会を大事にしてもらったと思います。こういう経験が出来るとは思いませんでした。
がんばろう。
上の写真は平積みして下さった書店さんですが、別の書店さんでは、旅行記・海外滞在記の棚に面だししてくださっていました。わあ、ここにいるんだねと感激し、ぐるっと各フロアもまわってみました。ひょっとして音楽のところにもあると嬉しいなと。
今回はそちらにはなかったのですが、そのかわり、音楽書の棚で、私は出会ってしまったのです。
その棚で10年、誰かの手を待ちつづけている本2冊と。
偶然か、必然か。いや必然ですね。
音楽書のうちでも、かなりローカルな、専門書といってもいいようなジャンルを、自分としては愛と信念(!)をもって何冊か作った会社員時代。その今から10年前につくった2タイトルが、その棚に「いた」のです。
何というか、棚の前に立ちつくしてしまった。
そこで10年待っているんだね、力が足りなくてごめん、という、悔いはないけれど、泣きたいような気持ち。
この10年の、世界・日本・文化・市場の変化に目眩のする思いで、半分ぼうぜんと帰途についた一日でした。