ジグ日記 | 出版舎ジグ

ペーパー社会福祉士です。

2020年2月2日、「コロナウィルス、東京のそこら中にもうたくさんあるよね~」「サンリオピューロランドに外国のお客さんもいっぱいいるし~そのへんにいっぱいくっついてるよね~」。「首都大学」の名がそろそろ終わる大学のキャンパスでの国家試験終了後、ぐったり「学友」と会話したのが、非常に遠い過去のようです。

3月中旬に合格発表があり、結果確認から登録手続きを経て、やっと本日登録証が届きました。日本郵便の配達員さんが日曜にもかかわらず、レターパックを「対面手渡し」で「マスク」「手袋」越しに届けて下さいました。

合格しても登録しないで社会福祉士を名乗ると法規違反なので、ブログにも書けませんでしたが、晴れて?まずはペーパーの?社会福祉士となりました。現在、福祉専門職についているわけではないので、給与や待遇が上がるわけではないですし、出版舎ジグの名刺に「編集者・代表社員・社会福祉士」と併記するかは考えどころですが、しかし、自身で希望したかたちの、第2歩目が踏み出せた気がします。

3月のコロナがまださほど怖くない段階で、「資格取得予定者」として渋谷のハローワークに行ってみたのですが、選べる職種も正規・非正規問わず増えて時給もあがる、ハローワークは福祉求人は別枠で他職種より手続き・対応も迅速。それだけ人材不足というわけです。

私の場合、相談支援業務の経験がないので、即・正社員や専門職採用は(ちゃんとした職場なら)無理です(さらに年齢と偏った職歴が邪魔します)。むろん、その意味での求職活動をするつもりはないのです。零細自営出版/編集とリンク・兼業するかたちを、自身で模索します。そうせずにおくものか。

いったんは、社協の非常勤相談員や、NPOの相談員のインターンから兼業を始めるつもりでいました。が、この緊急事態宣言。ソーシャルワーク人手不足は尚更のはずですが、正面玄関から見習いをお願いする状態ではない。そうこうしている間に、制度的・法的な変化が次々と現われ、かつ再編されバージョンアップ(であってほしい)され、当事者団体や支援者団体はあらゆるメディアで声をあげ、声を上げられないと思われる場所に介入しようという動きも素早い。見えてくる光景からして、以前よりも自分の視界の焦点深度が深くなった気がします(そうなら受験勉強の甲斐があったというものです)。

とはいえ、ソーシャルワーク関連のリテラシーだけでは無用の長物で、さらに各種のポリティクス、メディア、ジェンダー、歴史のリテラシーがないと、何をどう見るべきか、いかに焦点深度が上がっても見失いそうな状況。まずはネット環境と紙メディアで追いかけつつ、言語化と可視化と連携の体力をつけないと。時にはキーボードやモニターや紙を離れ、言葉で人と向き合う作業や仕事をしながら、もうひとつの言葉の仕事にフィードバックすること。

アマビエ様に祈り、かつ誓います。

出版舎ジグ 編集者・代表社員・社会福祉士 十時由紀子

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