パラグアイ日記 その1
ニャンドゥティの町、イタグア
わたしもせっかくなので本場のニャンドゥティを習いたいと思い、いろんな糸と刺繍 枠、布などの道具を揃えた。今回は滞在中にイタグア出身の近所のセニョーラに毎日マンツーマンレッスンをして もらった。 まずは布に図案を描き、それに沿って縦糸を張っていく。
ニャンドゥティの技法は基本的に二つだけ。
上下上下、と交互に縦糸を拾って行くもの。
そして一本一本の縦糸に編み糸を結びつけて行くもの。
たった二つの技法だけど、その組み合わせや配色の違いによって、あれだけさまざま なモチーフを作り上げている。そのシンプルさと奥深さがなんとも面白い。
モチーフが出来上がったら、糊付けをする。使うのはマンディオカというこちらで主 食として食べられる芋のデンプン粉(マンディオカはアフリカではキャッサバ、アジ アではタピオカと呼ばれるがすべて同じもの)。これを水に溶いたデンプンのりにしてモチーフの両面によくすりこんでから乾かす。
乾いたら布から外して出来上がり!
糊付けすることで布から外しても形が崩れないのだ。おもしろい。
今や本場パラグアイよりも、むしろ日本の若い人たちの間で人気が出ているニャンドゥティ。素敵な作家さんたちもたくさん出て来ている。
#ニャンドゥティ で検索するとすごい数の作家さん達がいる。 パラグアイでもニャンドゥティの魅力に気づく若い世代がもっと増えて、こうした文 化や技術を継承していけるような仕組みができればいいなと切に想う。
[画像出典]
- 写真はいずれも筆者撮影/提供。