サイトのオープンをまえに 2
使わせていただいた写真は、『見飽きるほどの虹』の著者、望月えりかさんのパートナー、Pat O’Connorさん撮影、アイルランド南西部の地域の、とある山道。本にもモノクロ写真で掲載していますが、この微妙な色をお見せしたくて、ここに置きました。
ぼちぼちとしか刊行物が出来て行かない弱小版元が、つぎの本をつくっていくあいだにも、発信したり、発信をたばねたりして読者や書き手とつながる場所として、サイトをオープンします。この山道のように、枝々や緑の轍が導いてくれるといいのですが(望月さん、画像の使用許可に感謝します)。
版元として本を紹介し販売するほかに、連載やメッセージのページを定期的/不定期にアップロードします。いつか本にする文章も、本にすることを前提としない文章を、どちらも置きます。
編集者で版元である十時が、インタビューしたり取材することも含め、出版舎ジグで拓いていきたいテーマを、出版舎ジグの角度や立ち位置から繋ぎ合わせ、編む、本の編集以前の編集の場になればと思います。
3月早々のオープンに間に合わせてくださったのは
・望月えりかさん(『見飽きるほどの虹』著者。アイルランド在住)
・阿古智子さん(現代中国研究、社会学、比較教育学)
・山内明美さん(日本学・地域社会学・歴史社会学 )
の3人。今後もさらに予定しています。
そのつどアップロード等の告知をFBなどで発信します。
出版舎ジグのマニフェストやロゴ周りに、よく「暮らしのバックヤードから」とか「個から」「孤立から」の発信、という言葉をいれています。
文章をくださった書き手の立ち位置は、それぞれの暮らしの立ち位置です。
専門領域横断、という一時期流行ったキャッチフレーズより、もっともっと身近に引きつけた発言や発見や、思索を、多方面から繋ぎあわせるサイト=出版の場所を拓くことが、目標です。
出版舎ジグ 十時由紀子