ジグ〈足〉業務日記
中学校の夏休みで曜日感覚がにぶり、9月早々に2冊目の書籍をなんとか刊行して呆然とするもつかの間、次の刊行計画+国試受験勉強+ながらく止まっているInDesignの勉強のやりくりの妄想で悩みはじめた頃、不意打ちのごとき3連休、の前日になっていた。
ふと気づくと、手元に在庫がない。イベントに並べる本が手元にない!
トランスビューも3連休(あたりまえ)だ!
月曜に即動き始めても、火曜にとどく時間は早くない!!
本を買いたい人が居るときに本がないとは!!
というわけで連休明けに即、倉庫に取りに行くしかない。前日のイベントで手元がなくなったあとにいただいた追加注文分と、今日のイベントで売れそうな分と、今週末のイベントに並べてもらう分、だけでも、取り急ぎ大急ぎ、今日のうちに自分の足で運ぶことにした。
荒川を越えてともかく本を受け取る。なにより、自分が編集する本の物流を自分の目と足で確認したい。京葉流通倉庫の戸田ロジスティックスセンター。
トランスビュー経由で出庫を急遽お願いし、電車とバスの公共交通機関オンリーで「出庫・出荷」しにGO。急なお願いをつないでくださったトランスビューさま、京葉倉庫の千葉さま、ありがとうございました。
「え、車じゃないんですか!?」とかなり驚かれる。
はい、30冊、たしかに出庫、頂きました。
車はないし運転できないので。バス停まで引いていきます、大丈夫です。
倉庫街の沿線の隣駅には、1冊目・2冊目を印刷製本していただいた中央精版印刷さんもある。感謝の気持ちで通過。
荒川を越えた倉庫街トラックがガンガン通る脇を、がらごろカートを引きずって歩いたので、ちょっとのどを痛めたが、働く車が働き、働く倉庫に働くもろもろの、そこを本が運ばれてくるのを確認、ふう。ありがとうございます(とばっかり言っている)。
一路JR埼京線→中央線。
今週金曜の『なないろペダル』トークイベント会場になっていただいている書店、西荻窪の「旅の本屋のまど」へ。そう、ここは足で運ぶにふさわしい旅と旅人の空間なのだ、と店主川田さんのたたずまいに一礼して店をあとにする。(20日のトークイベントはよろしくお願いします)
そのあとまた中央線から湘南新宿ラインで横浜へ。
著者・青木麻耶さんに本をお届け。
今晩(=17日)は、こちらでも旅の話で一日ママさんをする。名前からしてなんだか美味しそうな店・糀ValleySTAND。
お店に持って行ってもらう分と、先週末に南青山OVE(こちらは自転車旅がテーマの空間)で本が足りなくなり予約してくださった分。サインを入れてもらい夕方やっと投函(お待たせしております)。
お店のみなさま、足を運んで手に取ってくれるみなさま、本を書くだけでなく、あちこち自ら運んで、しゃべって売ってくれる著者さん、ありがとうございます。
この日いったい何回つぶやいたか、「ありがとうございます」…「旅」とは感謝につつまれ背中を押され、前へ進むものなのであった。