パラグアイ日記 その1
ニャンドゥティの町、イタグア
「ニャンドゥティ」というパラグアイのレース編みをご存知だろうか。
先住民の言葉であるグアラニー語で「蜘蛛の巣」の意味を持つニャンドゥティ。近年は日本でも紹介され俄かに人気となっている。
もともとスペインから伝えられた時は白一色だったが、その後草木染めでいろんな色に染められ、今では化学染料で色とりどりに染められた糸が使われている。
イタグアの街に降り立ち、通りを歩くとニャンドゥティのお店がちらほら。すべてニャンドゥティでできたドレスは、パラグアイの伝統的なボトルダンスやアルパの演奏 時に使われるらしい。
つづいて I さんの紹介でクリスティーナさんというニャンドゥティのベテランの方の お宅へ向かった。パラグアイに来てはじめて馬車を見かける。
そろそろこの辺かなー、と思いながら歩いていたら一人の女性に話しかけられる。
「Hola!どこへ行くの?」
「あ、クリスティーナさんのお宅へ」
「わたしがクリスティーナよ」
ちょうどクリスティーナさんはお出かけするところだったが、私たちを連れて再び家 に戻ってくれた。そして次から次へとニャンドゥティの作品を引っ張り出して来てく れて、あっというまに机の上はお花畑に。
[画像出典]
- 写真はいずれも筆者撮影/提供