モトム、故郷に帰る

『ひらけ！モトム』によせて
2023年5月、広島～江田島　世田谷に暮らす団塊世代の重度身体障害者・上田さんの旅
その3

江田島へ　つづき

5月8日(月)　広島：曇りのち晴れ

ところで、広島電鉄の市電がノンステップでない！のは、どうしてなんだ、とやはり気になるモトムさん。広島の車椅子利用者はどうしているんだろう、怒っていないのかな、DPI（障害者インターナショナル日本会議）広島とか、障害者の団体は動いていないのか。

実は、ノンステップの広電もちゃんと走っていた。あとで分かったのだが、はじめて広島に来た人間にはちょっと、わからない。

これもあとから教えてもらったことだが、広電の時刻表をネット表示すると、乗車停留所にリアルタイムの直近に到着する車両の発車時刻と、その車両が低床かどうかの表示が出るようになっていた（画像参照：低床バスの便だけの表示に切替えも出来る）。

ただ、全車両が低床でないのは、やはり残念。ともあれ、こうして、ノン・ノンステップの路面電車の広電で、B（本通）からＣ（広島港）に移動。モトムさんが、（福祉タクシーとは違って）車窓から広島市内をながめることができたようなのは、よかった。

さて、思いのほか移動に手間取って、広島港に到着した時点で10時をまわっていた。

江田島到着が11時をすぎてしまう。校長先生との面会予定時間に間に合わないことが確定。
広島港で高速艇をまつあいだ、モトムさんの携帯から小学校に電話し、遅れるお詫びと校長先生への伝言、時間をずらしていただくお願いを伝える。

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