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いただきもの おすそわけ 山内明美 その5.2

にしんの山椒漬け・番外編

-ラッコの毛皮を着たニシンへの道のり-

今シーズン3回目のにしんの山椒漬けを仕込んだ日のこと。
友だちの格さんが「毛皮のコートを着たにしん」という妙な名前のロシア料理をFBで共有してくれた。

にしんの山椒漬けはおいしくできたのだけれど、そのまま食べるだけでなく、もうちょっと料理のしようがないかなと考えていて、パスタ用にオリーブオイルの瓶詰やオイルサーディンに挑戦していたところだった。そこへ「毛皮のコートを着たにしん」がやって来たので、さっそく作ってみることにした。

興味深いのは、格さん曰く「このサラダのもともとの名前は「排外主義と凋落はボイコットし、アナフェマ(殲滅、凄絶)に処すべし」だったのが、頭文字を繋げて「毛皮のコートを着たニシン」になったとか… ほんとかどうかわかんないけど」ってことだった。Black Lives Matterデモが世界中を駆け抜けるなか、排外主義のボイコットの意味をもったにしん料理があるなんて、ほんとうならそれは面白い。

で、“毛皮のコートを着たにしん”の第1作目がこちら。

山椒の葉をのせた中はこのようになっている

レシピはネットやyoutubeを検索するとたくさん出てきた。
ロシア料理といえば、ボルシチ。(本当はウクライナ料理なんですよって、チェルノブイリを見学しにいったときに聞いたが…。)

この料理は、にしんの層と赤紫色がきれいなビーツが重要なのかもと思い、それ以外のたまねぎときゅうりとじゃがいもは、冷蔵庫にあったものを利用。

ビーツは、運よく近くのスーパーで販売されていた。太白区で生産している方がいるらしい。私はボルシチがとても好きなので、こちらのビーツはまた買いにゆきます。

ウクライナで食べたボルシチ

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