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春 待つ こころ 障碍の児の思春期、ノート その2 堀切和雅

この連載を始めてすぐ後、友人がSNSでシェアしてくれたらしく、その友人の友人から、こんなメッセージがあったと知らせてくれた。友人を通して友人の友人に許諾をいただいて、以下そのまま。

「先日**さんがシェアしていらした堀切和雅さんの連載1回目を拝読し、すぐにご著作『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい』を取り寄せ先ほど読了しました。

障碍を持った子の親としての心の揺れ動きが、繊細に言語化されていて、とにかく圧倒されました。

私は二女を早く小さく産み(堀切さんのご著作のなかで「象牙細工のよう」と評されていたグループです)ドクターから「普通学級に行ける子は7割ほど」と言われたこともあり、5歳くらいまではいつ障碍が出てくるのかとびくびくしながら子育てしていました。と同時に、堀切さんご夫妻のように、可能性を信じてできるだけのことはしてみよう、と自分たちなりのやり方で働きかけてもいたので、響さんのご成長を喜ばれる堀切さんのお気持ちには、深く共感しました(そこにいつもうっすらと不安が貼り付いている感覚も含め)。

響さんが就学後、どのように歩まれたのかにとても興味があります。言葉は適切かはわかりませんが、ご著作のなかでいくつもの「快進撃」で驚くべき成長をされてきた響さんのこと、これからの連載でさらに知り、そしてじぶんごととして見守らせていただきたいと思っています。」

この連載では響の、相当厳しい体験についても触れなければならないことになる。
もちろん『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい』*1で書いた乳幼児期にも、厳しいことがたくさんあった。

けれどもこの友人の友人さんはその中に「快進撃」をも読みとってくださった。
同じような厳しさを知る人が見つけた言葉は、確りと文の中に落ち着いている。

そうだ、生きてきたことが快進撃。
就学後の響と僕たちのことも、そのままに、書いていこう。

 

*1『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい -ミトコンドリア病の子と生きる 』(集英社新書、2006年)。「テーマで探す新書MAP」(NPO法人連想出版)の紹介ページはこちら

ほりきり かずまさ はじめ編集者、つぎに教員になり、そうしながらも劇団「月夜果実店」で脚本を書き、演出をしてきた。いまや劇団はリモートで制作される空想のオペラ団・ラジオ団になっている。書いた本に『三〇代が読んだ「わだつみ」』『「30代後半」という病気』『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい』『なぜ友は死に 俺は生きたのか』など。

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